ギャンブルはしない

お金を稼ぎたいからといって、「ギャンブル」に走ってしまうのはいいことではありません。ギャンブルは「儲け」が担保できないものですし、ある種の「中毒性」もあります。ギャンブルに「投資」することは推奨しません。

「担保ができない」というのはどのようなビジネスでも同じであり、一見ギャンブルのように感じられるかもしれません。ただ、ギャンブルは「誰かが仕込んだもの」であり、対してビジネス上のリスクというのはその時々、ケースごとによって「リスク」の度合いが異なるものです。ビジネス上の「リスク」は最大限フォローできるものですが、ギャンブルは「一定の確立」でしか当たらないものなのです。

確かに、ギャンブルでは投資した額の何倍もの見返りがある場合もあるでしょう。ですが、すべての投資を回収できることはまずありません。ギャンブルを行なう人がみんな「黒字」になるのであれば、ギャンブルを提供することは「商売」ではなくなってしまうからです。誰かが負けなければ、ビジネスとしてのギャンブル提供は成立しないのです。ですから、一定の確率で「誰か」を勝たせる必要があるのです。ただ、トータルで捉えた時には、「黒字」である必要があります。それが「ビジネス」だからです。

ギャンブルと現実のビジネスで「何が違うか」というと、「誰かに仕組まれた枠組みの中で踊る」のか、「自分で枠組みそのものを作ってしまう」のかということになります。ビジネスの本質は「自由」にありますから、「誰かにルールづけられた」ような狭い視野の中で踊ることは「みっともない」とさえ考えられます。

ただ「お金を稼ぐ」とだけ考えると、株式投資や為替もギャンブルに感じるかもしれません。ですが、それらはさまざまな要因から「機会」を伺うことができるものです。「儲かるタイミングはどこにあるのか」と考えることができるのです。対してギャンブルでは闇雲に投資していればいつか当たるだろうと考えることができます。ただ、その「いつか」までにどれくらいの損失を出しているかはわかりません。一度の「当たり」では取り返せないくらいの損失であるのならば、ギャンブルを続けること自体が「浪費」と同じなのです。

お金を稼ぐときに重要なのは、「なぜ儲かるか」を考えることです。誰かに雇われてお金をもらう時も同じです。なぜ自分が雇われて、どこから自分の給料の原資が出るのか、自分は何に対して貢献しているから給与をもらうことができているのかということです。自分が稼ぐお金の「出元」といってもいいでしょう。それがわかっていれば、サラリーマンであろうとアルバイトであろうと、「何が大切なのか」ということが自然にわかるはずです。

例えば「時給」で働いているのだとしても、その業態が「サービス業」なのであれば、原資は「お客様」が払うお金です。そのお店にお客様がこなくなれば、いつか自分は解雇されるのです。そのようにシンプルな考えでもいいのです。「割に合うかどうか」というのは、「自分次第」です。「時給」に換算することは効率的なように見えてモチベーションを下げてしまうことなのです。

むしろ、時給に換算するのは「ギャンブル」の方がいいでしょう。自分が一時間でどれだけ損失を出しているのか、計算してみるとどれだけ損をしているのかがよくわかることでしょう。

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