副業という選択肢

現代では「会社」も生き残るために必死です。自由経済、資本主義の世の中では、残念ながら「良くないとされるもの」、「価値が無い」と捉えられたものは淘汰されます。私たちが「誰も買わないよ」と思うようなものは、すぐに消えてしまうのです。

そのような時代に、自分の働いている会社が本当に「価値があるもの」を作っているのかどうか、しっかりと考える必要があります。そして「価値がある、市場で戦えるものなんだ」と考えるのであれば、しっかりと会社の売り上げに貢献すればいいのです。物事は、それを提供している側が「良い」と考えなければ誰も「良い」と思いません。そして、「良いモノ」でも「営業」しなければ売れません。ただ作ったり用意したりして、「売る」だけではいけないのです。

そのようなことはどんな企業でもわかっていて、売るための最善の努力を重ねているものなのですが、それでも市場は「うん」と言わないことが多いのです。ユーザーが「良い」と思わないことが多いのです。だからビジネスは難しいものなのです。

私たちの日々の仕事が、すべて会社の売り上げのために前向きなものであるかどうかは、実際蓋を開けてみないとわからないのです。会社が儲かることで、自分たちの暮らしが豊かになることは間違いありません。ですが「そうではないぞ」と感じる場合、「これは仕事だから仕方がないぞ」と感じる場合は、赤信号です。そのようなことを続けていくことが本当に正しいのかどうか、改めて考える必要があるのではないでしょうか。

ただ、いきなり「転職」ということもなかなか難しいものです。年齢というものもあります。さまざまな可能性を追い求めることができる年齢と、そうではない年齢というものがあります。「不毛だ」とわかっていても働き続けなければいけないということもあるでしょう。

ただ現実として給与が増えない、むしろ目減りしているというような状況では、将来に対して不安になってしまうこともあるでしょう。「何か他のことをはじめなければ」と考えるのが当然です。

そのような人がまず検討できるのは、「副業」です。「一箇所から給与をもらい続ける」という状況から脱することです。自分の力だけで、自分のスキルを活かして、新しく収入が得られる方法を探すことをオススメします。

そうすることによって何がわかるかというと、頑張った分だけ給与がもらえるわけではないということ、仕事は「与えられるものではない」ということ、自分で「開拓していく」ということの大変さです。それらのことは長く会社勤めをしていると薄れてしまうよう感覚であり、「仕事があって当然、給与がもらえて当然」という「誤解」を解くキッカケにもなるでしょう。お金を稼ぐということは大変なことで、ちょっとしたことですぐ凋落してしまう会社もあることが「なぜなのか」ということがわかるでしょう。

副業を通じて「お金を得る」ということの大変さを改めて理解できますし、当座の収入も上がります。「2つも仕事をするのは無理だ」というのは「甘え」です。私たちは案外もっと生産的に使えるという「時間」を持っているものなのです。今までムダに過ごしていた時間を有効活用して、新たな視野を獲得するのも悪くないものです。

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