人の斜め上を考えて金を儲けよう

インターネットの普及と同時に私たちを「変えた」ことは、「好みの細分化」と、「探せばなんでもあるだろう」ということ、そして「同じものでも安く買えるはずだ」という心理です。

今ではひとつの製品に対して「どれだけ安く買えるか」を調べることは「当たり前」になりました。それまでは「お店」でその「モノ」を見て、値段を見て、買うかどうか迷えたのですが、現在では店頭で「価格比較サイト」の表示を突きつけ、「高いね」と価格交渉することが当たり前になったのです。

そのような状況では、どのような良い物を作ったとしても、「安く流通」させるしかないのです。商品力がいくらあっても、同じような性能をもったものがあれば「価格で負けてしまう」ということが起こるのです。つまり、「商品力」のなかに「価格」が含まれるのです。

そして「同じようなことを考える人」が世界のどこにでもいるということです。「誰も思いつかないこと」を考えることが、現在ではとても難しいということなのです。私たちの生活を支えるさまざまなものを見渡してください。「日本製」のものはどれだけあるでしょうか。裏を見てみてください。「メイドインチャイナ」と書いていないでしょうか。それは日本の工場ではなく、中国で大量に生産されたものではないでしょうか。少なくともそのアイテムに関して言えば、企画が日本の企業であったとしても、中国から「買って」います。

どのようなモノを作るときにも、「原価」を考えなければいけません。それは「モノ」でなくても同じです。「サービス」でも同じなのです。「売る」ということの難しさを、今だからこそ改めて考えなければいけません。そのように対局からどんどん自分に落としこんでいって、「だから儲かるんだ」と、「だからお金が稼げるんだ」と、考えなければいけないのです。

それでは、人よりも多く稼ぐためにはどうするか、人よりも優れたモノ、人よりも優れたサービスはどうやって作ったらいいのかということになります。一時期席巻した考え方としては、「無料で使えるサービス」というものがありました。それは無料で良質なサービスを提供して、沢山の人に使ってもらい、「広告媒体」としての価値を高めて「広告費」を収入とするというものです。現在ではそれは「普通」であり、最大手も固定化してしまいました。この考えはここ10年以内のものであるのに、です。

ここでビジネスのアイディアを記したところで、そんなことは誰でもやっています。ここで気にしたいのは「誰でもお金儲けを考えている」ということです。ひとついえるのは、それでは「儲けるのをやめてしまえばいい」ということです。お金を儲けるという考えを捨てた時点で、そのサービスに関しては「同等」の内容であれは「最強」を誇ることができるのです。それでは「どうやって食べていくのか」ということになります。そこを「考える」のです。

現在ではビシネスの敷居は随分と低いものになりました。インターネットが幅広く発達し、「店舗」や「事務所」を構えるということは誰でもできるのです。誰もがインターネットですぐに「企業」できるようになったのです。その中で、自分が何で稼ぐのか、どのようにすれば誰かが「お金を払ってくれるのか」、まっとうな方法ではなかなか勝つことが難しくなってきているのです。

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